迎えの儀式

初めてのお留守番のお出迎え。
涙の再会を期待したけど、警戒して琴子はベッドの下に潜っていた。
漫画みたいな涙を流す琴子(んなわけないけど心情的に)を想像し、
走って帰った私は衝撃を受けものだった。

お留守番2日目。それから、琴子は毎日お出迎えをしてくれている。

おかえり〜
…あまり顔は見てくれない。



はやく〜
部屋に入ると熱烈歓迎。
10分は2人でじゃれ合う。終わると琴子はごはんと毛づくろい、
私は食べながらPCにべったりだったり。。

最初は嬉しかったが、だんだんと儀式のようになっていた…なんかなー、、乾いてる〜？
私は楽しくて琴子も可愛いけど、なんか「してもらってる感」もぬぐえず。。



でも、あるネコの本を読んで変わった。
私にとって「毎日必ず帰る」のは当たり前だけど、琴子にとっては当たり前じゃない。
琴子はヒトや動物との別れを知っているネコ。
「おそーい」「心配したじゃなーい」「はやく〜」「◯△■×☆…!!」
私が 手を洗ってうがいをし、着替え終わるまで、ずーっと鳴いている。

なーんだ。愛されている(笑)。
私は里親として、責任を持って一生琴子を愛す。大事にきちんと…
あれをしなきゃ、これをしなきゃと、なんだか肩に力が入っていたようだ。
琴子は無償の愛だけ受ければいいと自分の感情だけで考えていたけど、
感情を出すばかりで受けるのを忘れそうになっていた。

「こんなに喜んでお出迎え、ありがとう」
そう口にすると、その儀式が嬉しくてたまらなく、なんだか愛おしくなっちゃった。

また毎日よろしくね。こっちゃん

umiの教育も大変なんです。

【業務連絡：携帯を会社に忘れました。今週末の連絡はメールか家電まで〜】